日本語を 数学語に 言いかえる 私たちの力
日本語 数学語
偶数 2 4 6 8 10 ………..
2x1 2x2 2x3 2x4 2x5
偶数は 具体的に 2 4 6 8 …….
2の倍数なので 2x1 2x2 2x3 2x4 と 言いかえが できます
2は 決まった数 変化する部分 x1 x2 x3 x4…
変化する部分を 文字をつかって あらわすと 2xn と ひと言で
あらわすことが できます
具体的な数字で あらわすと 偶数は 無数に あります
でも 文字を つかって あらわすと すべての偶数を ひと言で あらわすことが できます
日本語の偶数を 数学語で 言いかえるとき 私たちは 具体的表現 と 抽象的表現 に 出会うことに なります
算数から 数学の 世界への パスポート は 1つには アルファベットの 文字 に なります
りんご みかん バナナ は 具体
果物 は 抽象
これと おなじような ことが おこっています
偶数を ひと言で 2n と 言えたら とても 便利ですね
奇数は 偶数に1をたした数(1ひいてもOK)なので
2n+1
連続した 2つの 整数は 2n 2n+2
連続した 2つの 奇数は 2n+1 2n+3
かんたんに あらわすことが できるので 証明問題に つかわれます
これを 具体的な数 2 4 8 10 など を つかって 証明しようとしても
一生かかっても 証明できません 文字の 威力は そこに あります 不可能を可能にしてくれます
連続した3つの整数で あれば 具体は たとえば 1 2 3 ですが 文字を使うと n n+1 n+2 で すべて あらわすことが できます
まんなかを n と すると n-1 n n+1 と いうことも できます
連続した 3つの 整数の 和 が 3の 倍数 を 言うとき
n n+1 n+2 より n-1 n n+1 と あらわしたほうが
暑い梅雨時には cool に 感じられます
私たちの 豊かな 言いかえる力 は 具体から 抽象 へと 進化 して いきます
数を アルファベットを 使って 表すことに 親しみましょう
PS
偶数と奇数の和は 奇数になることを 証明しなさい と 問われたら
偶数 を 2n 奇数を 2m+1 と おきましょう
2n と 2n+1 と おくと
n=1 の とき 2 と 3 たしかに 偶数と奇数になっているわけですが
おなじ文字をつかうと となりあう偶数と奇数しか あつえません
nとm ことなる 文字をつかうと
n=1 m=3
2nは 2 2m+1 は 7 と となりあっていない 偶数と奇数も あつかうことができます
すべての場合について 証明するひつようが あるので ことなる 文字をつかうわけです